── 株式会社スカイル 企画マネージャー・西岡さんインタビュー
数多くのスーツケースやトラベルギアを見てきた、株式会社スカイル 企画マネージャー・西岡一郎さん。
長年、商品開発の現場に立ち続けてきた西岡さんに、
「良いスーツケースの共通点」
「本当に重要視すべきポイント」
そして、TRIMMERSを初めて見たときの率直な印象を伺いました。
機能だけでは語りきれない、プロの目線だからこそ見える価値とは何か。
その言葉のひとつひとつに、ものづくりの本質が詰まっていました。
良いスーツケースに共通する“基本性能”
「まず重視されるのは、やはり走行性と耐久性ですね。」
西岡さんが最初に挙げたのは、スーツケースとしての“当たり前”とも言える基本性能でした。
キャスターの丈夫さ、実際に使ったときの走行のスムーズさ、そして軽さ。
旅先での移動は、想像以上にスーツケースへ負荷がかかります。
だからこそ、使われるシーンを想定した設計が重要だと語ります。
意外と見落とされがちな「デザイン」という視点
基本性能と同じくらい、西岡さんが重要だと感じているのがデザイン。
「お客様自身は言葉にしないことも多いんですが、やっぱり“自分のライフスタイルに合うか”は見ていますね。」
スーツケースは日用品でありながら、旅という非日常をともにする存在。
大きなアイテムだからこそ、見た目が与える印象は無視できない。
機能と同時に、“持つことの満足感”まで設計されているか。
それが、良いスーツケースの条件だといいます。
TRIMMERSを象徴する、フロントパネルの革新
TRIMMERSを初めて見たとき、最も印象に残ったのがワンタッチで開閉できるアルミ製フロントパネルでした。
「この構造は、正直あまり見たことがないですね。」
ホテルの限られたスペースでも、
“広げなくていい”という体験価値は、想像以上に大きなメリット。
「使うシーンがしっかり想像されているな、と感じました。」
パーツメーカーだからこそ生まれる、細部へのこだわり
TRIMMERSのもうひとつの特徴は、細部の作り込み。
ハンドルやキャスター、内装に至るまで、既製品ではなくオリジナル設計のパーツが使われています。
「ここまで作り込むメーカーは、正直あまり多くないですね。」
アルミニウムパーツを活かした内装設計や、握りやすさを考え抜かれたハンドル形状。
“パーツメーカーが本気で作ったスーツケース”
そう感じさせるディテールが、随所に見て取れます。
アウトドアにも、シティにも馴染む佇まい
TRIMMERSの世界観を語るうえで欠かせないのが、アウトドアとシティ、その両方に対応するデザイン。
アメリカ・コロラド発のブランド背景を持ちながら、いわゆる“ザ・アウトドア”に寄りすぎないバランス感。
アルミパネルとブラックカラーの組み合わせが、タフさと洗練を同時に感じさせます。
「アウトドアにも耐えられるのに、街でも違和感がない。このバランスは、なかなか出せないと思います。」
プロの目に映った、TRIMMERSという存在
「率直に言って、男心をくすぐるデザインですよね。」
全体としてはシンプルでベーシック。
それでいて、細部を見るほどに“違い”が伝わってくる。
派手さではなく、設計と思想で魅せるスーツケース。
西岡さんの言葉からは、そんな評価が一貫して感じられました。
企画・開発のプロの目に映ったTRIMMERSは、機能・デザイン・背景、そのすべてが噛み合ったプロダクトでした。

